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神仙桑抹茶シリーズ

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神仙桑抹茶シリーズ
誕生秘話

こんにちは。お茶村の大石剛司です。
早いもので、桑抹茶の販売開始から10年以上が経ちました。
お茶村の「神仙桑抹茶」シリーズは、お茶屋である私どもの「お茶」にかける情熱と、おいしく、体に良い物をお客様にご提供したいという想いが合わさって誕生したものです。
安心、安全なお茶を届けたいという気持ちから始まった挑戦について、少しお話させて下さい。

動き出した挑戦!

福岡県八女市(やめし)は、全国でも有数の上級茶産地として知られています。
お茶村もその八女の地で茶業を営むお茶屋のひとつ。20年程前から、「農薬を使わず栽培したお茶はないの?」とお客様によく聞かれるようになりました。

農薬不使用栽培というのは環境がとても大切です。たとえ自分の畑に農薬を一切使わなくても、周りの畑が農薬を使用すれば、それだけで農薬不使用栽培ではなくなってしまいます。

福岡県八女市

八女地方の面積は狭いので、到底新しい茶園をつくる場所がありません。
更に、場所だけならともかく、お茶の栽培に適した水・土壌・空気・気候の条件を兼ね備えた土地など、日本中探してもそうそう見つかるものではありませんでした。
土地探しをしながら月日が流れ、頭に浮かんだのはお茶の源流・中国でした。
中国になら良い環境が残っているかもしれない!そうして中国での場所探しが始まったのです。

茶師が惚れた環境

それから訪中視察を数回行いました。 今でこそ中国は経済発展を遂げていますが、当時はまだ、中国への事業展開を行うところは多くありませんでした。
上海から車で5時間ほどの所に、「紹興(しょうこう)」という街があります。紹興酒の産地として知られ、「東洋のベニス」と呼ばれる"水の都"です。
そこからさらに車で1時間半ほど山手に進み、車を降りて山を登ること数十分。そこには八女の山間部を思わせるような、全く手付かずの美しい自然が残されていました。
「ここはすごい!土もしっかりしてるし、水も美しい。何より空気汚染など考えられない。」
ほとんど開発も進んでいない場所、車も通らないようなところですから、空気も澄みきっていました。
気候を調べると、良好で上級茶栽培に適しています。
「ここなら、きっと良いお茶ができる!」
その土地にすっかり惚れ込んでしまいました。

お茶づくり開始。しかし・・

翌年には、合弁会社を設立し、お茶づくりを開始しましたが、順調にはいきませんでした。
『農薬も使わないかわりに肥料も与えない。雑草が生えてもそのまま』それが現地でのやり方。
それでは品質の良いお茶はできません。
日本から優れた技術を持つ茶師を派遣し、日本式の畑づくりや管理方法を丁寧に教えました。
ところが、雑草をひとつひとつ手で抜いたり、土を掘り起こし水はけを良くしたりする作業を、現地社員は無駄なことだと思っていたのです。
食い違いが数ヶ月続いたある日の深夜。事件が起こりました。

お茶づくり

立派に育った紹興の茶園にて

お茶づくりへの想い

1日の作業を終え、くたくたになり寝ていた茶師を、宿舎の管理人が慌てて起こしに来ました。
驚いて、ベランダから階下を見ると、大勢の社員が押しかけて来ているではありませんか。
「いったいどうしたんだ!?」
詰め寄る社員に尋ねると、代表した年長の社員が強い口調でこう言いました。
「あなたのやり方では、手間がかかるばかりで良いお茶なんかできっこない!このまま続けていても、我々の生活が良くなるとは思えない!」
日本式のやり方として当たり前の事が、中国の人にとっては当たり前じゃないのです。
誤解が不満となって表れたのでしょう。事業の存続にかかわる危機でした。
夜を徹して話し合いました。そして、みんなの不満や疑問を最後まで聞いたあとでこう言ったのです。
「今、中国の物は、『安かろう、悪かろう』というイメージが強い。日本が驚くような良いお茶を作り上げて、そんなイメージを取り払いたいんだ。あなた方が毎日、一生懸命してくれている事は、半年や1年で結果がでるものではない。5年後を見た時、きっと日本の茶園を超えるような美しい茶園ができる。それを信じて頑張ってくれないか」
全員が納得して帰る頃には、東の空が白みはじめていました。
想いを共有することが出来たからでしょう、この事件を境に信頼感と一体感が生まれ、社員の仕事ぶりが180度変りました。

5年が経った頃、あの夜 茶師が言ったように、日本にもひけをとらない美しい茶園が育ちました。
日本の高い茶園管理技術が認められ、政府から「農業環境模範茶園」の認定を受け、中国国内の農業局員や農業関係者が見学に訪れるほどになりました。

桑の葉との出会い

茶園を作った紹興は、高級シルクの産地としても有名です。
「どうして他にくらべて良いシルクが取れるんですか?」と地元の人に聞くと、「そりゃ、餌となる桑の葉が良いからだよ。」という答え。
その質の良い桑の葉は、地元の人から「神仙桑」と呼ばれています。

興味を持った茶師は、桑の研究に打ち込み始めました。日本での研究発表の資料や、栄養成分を調べると、桑の葉は他の野菜に見られない程、豊富なミネラルを含む事がわかったのです。

桑の葉

更に、鎌倉時代に日本に茶をもたらした栄西禅師が茶と同様に桑の薬効を伝えていたことにも、不思議な縁を感じました。
「これはすごい植物だ!」感激した茶師は、茶園のそばに「神仙桑」の畑を作り、育て始めました。
桑の葉の生育は茶に非常に似ています。
これまで培った茶栽培の技術を応用して、一面に鮮やかな緑が広がる立派な桑畑を作り上げました。

栽培環境、素材は揃った。それから?

最高の環境で、上質な桑葉と農薬不使用栽培茶が採れるようになり「この栄養価の高さを活かしたお茶を作りたい!」と思うようになりました。
お茶村にご来店下さるお客様の話を伺う中で、健康上のお悩みを持つ方が多くいらっしゃることを知り、おいしく、尚且つ体に良い製品を作れないかと考えていた矢先だったのです。

まずは桑の葉を普通に乾燥させてみましたが、これでは普通の煎じ薬のようで色は赤茶色になり味もイマイチでした。
「これじゃ桑や茶の美しい緑色が台無しだ・・」
そこで思いついたのが桑の葉を抹茶にすることです。
ところが、抹茶の製造には「碾茶炉(てんちゃろ)」という特殊な炉が必要です。
一大決心をし、抹茶の産地で有名な京都からはるばる中国の浙江省まで「碾茶炉」を運ぶことにしました。
今だから言える事ですが、これは大きな賭けでした。「桑の抹茶は、きっとお客様に受け入れられる!」と信じていたからできたことです。

味と仕上げは八女本社の工場長が中心となり行いました。
お茶の鑑定同様、飲んでは配合、飲んでは配合し、作り直しました。そうしてついに、桑のほんのりとした甘味と緑茶の味の深みを生かした「神仙桑抹茶」が完成したのです。
さらに、お客様の声を取り入れ、新素材「シモン芋の葉」を配合し、進化した青汁「神仙桑抹茶ゴールド」も誕生。

農薬不使用栽培茶に取り組んでから8年。
桑やお茶の「二千年の歴史」を「8年間」で形にした瞬間でした。
沢山の方の協力のもと、誕生した「神仙桑抹茶」。皆さまのお役に立てるよう、日々製品作りに取り組んでいます。

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